先ずは腰の構造を知ろう!

コラム 腰痛

現在日本人で腰痛で苦しんでいる人の数は2800万人を超えているとされています。全人口に対しおよそ23%もの人が腰痛持ちという計算になり、立派な国民病と言えるでしょう。

腰痛を知るにはまず腰の構造を理解しよう

腰痛は主に脊椎の障害もしくは腰背部の筋肉の障害が原因で起こる傷病です。

したがって腰の構造を理解すればどうして腰痛が起こるのかが見えてきます。では早速腰の構造について説明してきましょう。

腰を構成する骨達

腰とは脊椎の下の方から骨盤までの範囲を指しています。脊椎(背骨)は横から見ると緩やかなS字のカーブを描いていて、24個の椎骨と仙骨、尾骨と呼ばれるパーツで構成されています。

一つ一つの椎骨の間には椎間板と呼ばれるクッション材が組み込まれていて、椎骨の動きをサポートしています。

脊椎を構成している椎骨はいくつかの部位に分けられ、上から順に脊椎7個、胸椎12個、腰椎5個という構成になっています。

腰椎の下には更に仙骨と尾骨という骨があり、骨盤は仙骨を覆うように横に広がった骨になります。一般的に腰とは腰椎から骨盤骨を含めた尾骨までの範囲になります。

脊椎の内部を知ろう

脊椎の内部は「脊柱管」と呼ばれる空洞があり、その中には脊髄中枢神経と呼ばれる非常に重要な神経の太い束が収まっています。

脊髄中枢神経は椎間板の隙間から全身に張り巡らされた神経の一大ネットワークの拠点となる、最も重要な組織の一つです。

したがって椎間板は椎骨だけでなくこの脊髄中枢神経から外に延びる抹しょう神経のコネクターである神経根も同時に保護するという重責を担っています。

「痛み」は神経が炎症などの障害を感知した時に発する信号です。つまり、腰痛とは腰部の骨や筋肉に炎症を起こしている状態を示しているのです。

腰痛に関連する筋肉とは

骨はとても丈夫な組織ですが、これだけでは用を成しません。

その周囲を筋肉が覆い、筋肉の収縮運動に連動する形で関節が動くことで複雑な動きを行なうことが出来るのです。臨床的に見ると腰痛に関連する筋肉は

  1. 大腰筋(だいようきん)
  2. 腸骨筋(ちょうこつきん)
  3. 脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん)
  4. 腰方形筋(ようほうけいきん)
  5. 臀筋群(でんきんぐん)
  6. 後背筋(こうはいきん)
  7. 腸頸靭帯(ちょうけいじんたい)

が主なものとされています。筋肉性の腰痛はこれらの筋肉が炎症などを起こして正常には動かせない状態であると言えます。

臨床的にみる腰痛とは

整形外科領域で「腰痛」」とは、主に第四、第五腰椎に障害を起こしているケースが多いため、腰痛の症状を訴えてきた症例ではまず、この部位のレントゲンを撮ることから治療がスタートします。

日常生活の中では5つある腰椎のうち、最下部にある第四ならびに第五腰椎にかかる負担は非常に大きいものです。

なぜなら、この二つの腰椎と骨盤とで上半身の体重を支えているからです。

人の体は動きに合わせて脊椎と筋肉とが連動しつつ、微妙な体重移動によって全身のバランスを維持しているのですが、上半身の体重移動時の負荷は殆どが第四、第五腰椎にかかってくることになります。

試しに座った状態で背筋をのばして前後左右に上半身を揺らしてみてください。

骨盤と尾てい骨を支点として上半身が動いていることが分かりますね。骨盤と尾てい骨(仙骨と尾骨)は第四、第五腰椎の可動範囲内で動くことになるので、この二つの椎骨はとても大切な働きをしていることが理解できると思います。

したがって整形外科的に見ても腰痛はこの二つの腰椎の障害が一番強く疑われるということになるのです。

腰痛の分類

腰痛の種類はまた後のセクションで詳しく説明していきますが、腰痛には主に腰椎(骨)の障害と筋肉の障害に分類することが出来ます。

神経根の炎症は腰椎や腰椎椎間板の障害によって神経が圧迫されている場合に起こりますから腰椎の障害が原因となります。


著者紹介 シュギjp編集部さん

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