骨粗鬆症

コラム 腰痛

骨粗鬆症

骨粗鬆症は主に老化によって体内のカルシウム量が減少し、骨がスカスカの状態になってしまう病気です。骨粗鬆症でもろくなった骨はちょっとした動きや圧力で折れたり変形したりします。したがってこの病気は腰部にのみ起こるものではありませんが、腰椎は上半身の重量を支えている部分なので、ここが骨粗鬆症でもろくなると加重によって腰椎骨折や変形性腰椎症、腰椎分離症、腰椎すべり症などを起こしやすくなってしまいます。

骨粗鬆症の推定患者数は1100万人を超えていて、その80%が女性だと考えられています。60歳以上の高齢者は総じて骨粗鬆症の発症リスクが上がるため、更年期以降は意識をして骨粗鬆症対策をとることが重要となってきます。

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症は加齢により発症リスクが高まる「原発性」と薬や他の病気が原因となって起こる「二次性」とに分類されます。二次性骨粗鬆症の場合、原因となる病気の治療が最優先であり、服薬中の薬が原因である場合にはその薬の投与を中止することで対処します。

一方で原発性の骨粗鬆症ですが、こちらの原因は前述の通り加齢になります。またこの病気の患者に女性が多いのは骨密度を上げるのに女性ホルモンが関与しているからだと考えられています。 女性の場合閉経後に急激に女性ホルモンの産生量が落ち込むため、骨密度の低下も激しく骨粗鬆症になりやすいと考えられているのです。ただし、これだけでは元々女性に比べ女性ホルモンの量が少ない男性に骨粗鬆症の患者が少ないことの理由が説明しきれない部分もあり、未だに謎の多い病気といえるでしょう。

骨粗鬆症の症状

骨粗鬆症は骨密度が低くなる病気ですが、具体的な自覚症状は殆どありません。ただ、ちょっとした動作で骨折や脱臼をしてしまったり、カルシウム不足によって筋肉の動きに障害が出て、足がつりやすくなる、手足がだるくなる、不定愁訴(イライラする)を覚えるなどの症状が出やすくなります。

骨粗鬆症の対策

骨粗鬆症になってしまった場合は骨折などの症状が起こる前にカルシウム剤の投与を行なって骨密度を上げることが重要です。また実際に骨折や脱臼を起こしてしまった場合はそちらの治療が最優先となります。しかし、もろくなってしまった骨に対し徒手整復を行なうと他の部位に骨折を生じさせるリスクがあるので、骨粗鬆症患者の骨折治療は慎重を要します。このように一旦骨粗鬆症になると日常生活に支障を来すほどの重篤な症状を引き起こしかねません。また骨粗鬆症は加齢によって発症リスクが上昇し、発症頻度も高い病気ですから、生活習慣を改め骨粗鬆症を予防することが一番重要な対策と言えるでしょう。

骨粗鬆症はカルシウム不足によって起こる病気ですが、一生懸命カルシウムだけを摂取しても、カルシウム自体は吸収率の低い物質のため、効果的な対策とは言えません。ビタミンDを同時に摂取することでカルシウムの吸収率は上がります。ビタミンDは牛乳、レバー、イワシ、鰹、椎茸などに多く含まれていますが、紫外線を浴びると体内でも合成される物質ですので、日頃から軽く散歩する習慣をつけるだけでもカルシウムの吸収率を上げることが可能です。

骨粗鬆症と整体

骨自体がもろくなる骨粗鬆症に整体は不向きです。重症の場合はくしゃみや咳をしただけで肋骨や腰椎にヒビが入ったり骨折してしまう病気ですから、マッサージやカイロプラクティック、指圧、ストレッチなどは避けた方が良いでしょう。

ただし、重症例を除いてはカルシウムの吸収率を上げるために血流量を改善させたり、適度な刺激を加えることで骨粗鬆症の予防には効果的ですから、予防目的と考えれば整体は効果的と言えます。 60歳以上の高齢者が整体を受ける場合にはまず、骨密度を測定して骨粗鬆症の傾向が見られなければ積極的に整体を導入することで予防効果が高まるでしょう。


著者紹介 シュギjp編集部さん

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