偏頭痛の予兆と前兆についてよく知ろう!

コラム 頭痛

偏頭痛の患者数は現在年間におよそ800〜900万人で推移しています。日本国内では緊張型頭痛に次いで多い慢性型頭痛の症例で、主に女性に多くみられるという特徴があります。この章では偏頭痛にスポットを当ててそのメカニズムや原因、治療法や対処法について説明していきます。

偏頭痛について

慢性型頭痛では超が付くほどメジャーな偏頭痛ですが、実は多くの謎に包まれています。現代の医学を持ってしても完治は困難な難病と言えるのが偏頭痛なのです。偏頭痛の特徴としては原因となる基礎疾患の存在は認められていませんが、高血圧の女性が比較的かかりやすい傾向にあるということは分かっています。しかし、高血圧では無い人でも偏頭痛発作で苦しむ人もいて、またどうして女性に多いのかというのも具体的な事は分かっていないのが現実です。(女性ホルモンが関与しているという説が有力です。)

偏頭痛を男女で比較してみると女性の方が男性の3.6倍ほどかかりやすいというデータが報告されています。年間患者数はおよそ800〜900万人とされているので、その大部分が女性ということになりますね。

偏頭痛の発作が起こるパターンとしては頭部の血管が何かしらの原因で拡張し、周囲の神経を圧迫したり引っ張られることで刺激を受け頭痛が発生するというものになります。主に頭のどちらか一方で発作が起こる事から片頭痛と呼ばれることもありますが、稀に両方で起こる場合もあるため現在では偏頭痛という表記が一般的となっています。

偏頭痛の症状

偏頭痛は主に頭のどちらかがズキズキと脈打つように痛む拍動性の痛みを覚える病気です。具体的な原因は解明されていませんが、何らかの原因で頭部の血管が拡張し、それに伴い周辺の神経を刺激することで痛みが生じるというメカニズムは解明されています。発作は定期的に起こる事が多く、その頻度は月に1〜2回程度、多い人で週に1〜2回程度とされています。

予兆と前兆

偏頭痛発作が慢性化すると予兆現象や前兆現象という特徴的な症状が現れてきます。

  • 予兆現象:
    予兆現象は偏頭痛患者全体の約20%に見られる症状で、発作あるいは前兆現象の始まる数日前から数時間前にかけて起こります。症状としては気分の落ち込み(うつ状態)、不定愁訴(イライラして怒りっぽくなる)、情緒不安定、倦怠感、易疲労感、あくび、空腹などです。何度も偏頭痛発作を経験している人なら予兆現象の段階で発作の前触れを知る事が可能です。
  • 前兆現象:
    前兆現象とは偏頭痛発作が起こる数時間前から数分前に起こる特徴的な症状です。具体的な症状としては視野の欠損(視界の半分ほどが暗くなって見えない状態)やギザギザした光が見える症状(閃輝暗点:せんきあんてん)と呼ばれるものがあります。閃輝暗点は偏頭痛発作全体の約15%程度の頻度で出現するとされています。また通常の場合、前兆現象は発作が起こる直前に消失します。

予兆や前兆は偏頭痛の全ての患者に現れるという訳ではありませんが、非常に特徴的な症状ですので予兆や前兆が現れたら発作に備えて安静を保つようにしましょう。

偏頭痛の治療法

原因が不明なので根本的な治療法は未だ確立されていません。ただし、体内の器質的な病変(臓器の異常)というより生活習慣の乱れによって起こるのではないかと考えられていて、発作が起こった時に飲む痛み止めと、予防を目的として投与される薬による対処療法に生活習慣指導を組み合わせる治療法がメインとなります。

生活習慣の改善と共に発作頻度が下がり、症状が軽減されていけば投薬も不要となります。

偏頭痛発作が起こったら

たかが頭痛と考えられがちな偏頭痛ですが、放置しておくと次第に症状が強くなり、市販の痛み止めでは効かなくなってきて立っていられないほどの激しい頭痛になる場合があります。偏頭痛発作は時間の経過(1〜2時間が目安)と共に症状が消失していくのが特徴ですが、症状が重い人は半日〜丸一日発作が収まらない事もあるので前兆が出るなど発作を感じたら早めに痛み止めを飲むようにしましょう。

また、偏頭痛は血管が拡張することで起こる発作ですから痛む部分を冷やすと血管が収縮して痛みが和らぐ場合もあります。


著者紹介 シュギjp編集部さん

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