変形性腰椎症

コラム 腰痛

脊椎は22個の椎骨というパーツからなり、一つ一つの椎骨の間には椎間板というクッションの役割を果たす組織があります。

変形性腰椎症

脊椎は22個の椎骨というパーツからなり、一つ一つの椎骨の間には椎間板というクッションの役割を果たす組織があります。変形性腰椎症とはこの椎骨のうち主に第四腰椎、第五腰椎に現れやすく、椎骨の端がささくれたように変形したり(この状態を骨棘と言います)、椎間板が薄くなってしまうことで起こる病気です。椎間板が薄くなるとその分脊柱管も狭くなります。したがって変形性腰椎症と脊柱管狭窄症とは併発しやすい病気と言えるでしょう。

変形性腰椎症の原因

変形性腰椎症は40代以降の患者数が多いので主な原因は加齢と考えられています。高齢者になると椎間板が劣化しやすくなるのですが、これは椎間板が主にコラーゲンと水分を主成分として出来ている軟骨組織で、コラーゲンの組成量や保水量は年齢と共に減少していきます。椎間板内の水分が少なくなると椎間板自体の弾力が弱くなり、クッションの役目を十分に果たせなくなります。また水分量が減ることで椎間板自体の体積が減るため厚みも薄くなっていきます。

一方で椎骨の端がささくれたように変形する原因もまた加齢によってカルシウム不足を招きやすくなるからで、骨粗鬆症の人は特に変形性腰椎症を引き起こしやすいので注意が必要です。

変形性腰椎症の症状

変形性腰椎症が発症した時に慢性的に起こる症状は「鈍痛」と「腰のこわばり」です。また寝返りを打つ時や立ち上がる時、動きだした時に強い痛みを感じ、動き続けていると痛みが和らぐという特徴があります。動いた時に激痛が走る椎間板ヘルニアとの一番大きな違いはこの点になります。また脊柱管狭窄症が併発するとちょっとした動作でも脊柱管内部の神経が直接骨に当たり痛みが走るようになります。

変形性腰椎症の対策

変形性腰椎症は腰椎と椎間板の病気です。特に椎間板が劣化することで起こりやすくなるため、先ずは食生活においてコラーゲンやカルシウムをしっかりと取り、こまめに水分補給をし、適度な運動によって骨を丈夫にすることで変形性腰椎症を予防することが重要です。紫外線を適度に浴びると体内でビタミンDが合成されカルシウムの吸収が促進されるので散歩は変形性腰痛症対策としてとても効果的です。

また、椎間板が薄くなる時に均等に薄くなっていけば、正しい姿勢を維持出来るのですが、実際にはそうではありません。片方のみがいびつに減っていくことの方が多く、この椎間板の変形は姿勢の歪みを生みやすくなります。一旦片方だけが薄くなると、重心が薄くなった方に移動し、更に椎間板の変形が大きくなっていき、姿勢の歪みもそれに伴って大きくなっていきます。 こうした事態を防ぐためにも日頃から正しい姿勢を保つことを意識することも重要です。変形性腰椎症は予防可能な病気ですので、生活習慣を改め変形性腰椎症になりにくい体作りを心がけましょう。

変形性腰椎症と整体

変形性腰椎症は加齢による椎間板や椎骨の変形によって起こる症状ですので、整形外科でも手術の適用となるような症例は少なく、非ステロイド剤による消炎鎮痛剤の投与と理学療法による保存的治療がメインとなります。初期の段階で画像診断によって変形性腰痛症の確定診断を得て、他の腰痛症との識別を行なうことは重要ですが、確定診断後なら整体を組み合わせることで治療や予防の効果を上げることは十分に期待出来ます。

理学療法は整骨院や整体院でも同様のことが行なえますし、鍼灸治療や指圧等で周囲の筋肉を柔らかくし、腰部の血流量を上げることは椎間板や椎骨の劣化を抑制するのに効果的です。 ただし、変形が大きく腰椎すべり症を併発している場合や脊柱管狭窄症を併発している場合は整形外科で診察を受け、医師と相談の上整体を取り入れるようにする必要性があります。


著者紹介 シュギjp編集部さん

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